ふつつかものですよ

結婚4年目 2018年12月女の子を出産。育児関連の書評、日常について綴っています。ふつつかものですが日々開き直って生きています。

映画感想『ダンボ』~アニメ版ファンとしては、微妙!

☆ネタバレ・批評ありなので、見たくない方はご注意ください

 

ダンボ

ダンボ|映画|ディズニー公式

 

子守唄でとっさに『ベイビー・マイン』が口から出てくるくらいアニメ版のダンボが大好きな私にとっては微妙な作品でした…。  

hututuka.hatenablog.com

 

馬をさっそうと操るコリン・ファレルエヴァ・グレーンが演じる空中ブランコの曲芸シーンはとっても魅力的でした♪

だけど…「ダンボの設定を使った別作品」という印象を拭えませんでした。

 

アニメ版では人間たちは基本的に蚊帳の外で、ダンボの成長がメイン。

  • 人と違う身体的特徴(ダンボの大きすぎる耳)が強み(空を飛べる)になる
  • 自分の力を信じる(お守り(羽)がなくても飛べる)
  • 子を想う母の強さ
  • さも正しそうな事を言いながら、人を差別する大人達の滑稽さ
  • アメリカンドリーム(ダンボがスターになったことでサーカス内でも待遇が良くなる)

・・・ということが描かれています。

 

しかし今回の映画ではサーカス団員の人間たち(主人公親子、落ち目のサーカスの団長と団員、やりて経営者の愛人?の女曲芸師など…)の描写がメインだったり、「野生の動物を見世物にしない」とダンボたちが自然に還されたり。

原作に比べると作品のテーマがぶれてしまってるなーと感じました。

 

ラストを見ながら、サーカス暮らしの象がいきなり野生に戻されて果たして幸せに暮らしていけるのかな?

…なんて考えてしまいました。

 

 

白雪姫・ダンボ・ピノキオ・バンビ・アリス…

ウォルトが制作したクラシックなディズニー映画の魅力は、ストーリーはもとより「アニメーションの動きの面白さ」や「音楽の力」が大きいと思います。

 

今の子どもは昔のディズニー作品を観る機会が少ないだろうから、せっかくリメイクするのならせめてあの魅力的な音楽を現代に蘇らせて欲しかったなぁ。

 

 

↓この”ケイシー・ジュニア”は団長の口笛とエンドクレジットで登場して嬉しかった。

 

↓なにより、現代の技術でこの不思議なシーンを再現してほしかったよー!

(後半ショーのシャボン玉でチラッと出てきたけど。)

今でも見てるだけでトリップしそう。

 

あと、 ダンボは赤ちゃん〜幼児の愛くるしさがギュッと詰まっていてめちゃくちゃかわいいです。

子供を産んだ後に見るとよく観察して描かれてるな〜と、改めて感心します。

 

ジャンボみたいに世間体なんか気にせず子を守れるお母ちゃんになりたいな。

 

 

「メリーポピンズ リターンズ」がものすごく良かったので期待値が上がっていた感もあります…。

ウォルト・ディズニーの凄さを再確認できた、という意味では良かったかも。

 

金曜ロードショーで昔のディズニー作品も放送して欲しいなぁ。